Freeze test

『スマートフォン冷凍テスト結果』

”12時間30分作動した。”

<Test1>Thermo Crossケース+カイロ
     温度センサーを2点使用
     本体とカイロの接触部と庫内温度を計測
     使用カイロ:サツドラ、貼らないカイロレギュラータイプ
     平均温度51°C、持続時間20時間

<結果>
①外気温-11〜ー17°Cの環境下で、外気温に比べて+5〜+8度を保つことができた。
②計測開始12時間30分後、充電表示18%から一気に電源落ちになるまで使用することが出来た。
③電源落ち後、再充電にて起動することが出来た。
④カイロ持続時間20時間まで、作動した。(充電併用)

<考察>
①充電量表示18%から一気に電源落ちとなった。寒冷下では、急激な容量低下が見られる。
②充電量表示65%過ぎから急激に容量低下が見られる。
③iPhoneのバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大 80% を維持するよう設計されています。つまり2年ほど使用すれば蓄電容量が80%程度になります。
そして2年使ったiPhoneの充電量表示80%は、0.8(スタート時の蓄電容量)x0.8(充電量表示80%)=0.64、新品時の64%となります。
したがって電池残量80%(新品の電池の65%)が出た時点で、これ以降急激な容量低下(表示上)が予想されます。
④GPSアプリを作動させると15分で1%のペース以上で消費されます。(100%〜65%間)
⑤低温下でも、充電は可能です。(ただし、予備のバッテリーは使用するまで冷やさない事)

<まとめ>
①山に入る時は必ず100%充電で入る事。
②2年使ったらバッテリーを交換する事
③バッテリー残量の特性を覚えておく事。(一定容量を消費すると急激に低下します)
④予備のバッテリーは必要(予備のバッテリーは使うまで冷やさない事)
⑤GPSを作動させるiPhoneで写真・動画の撮影を行うと、バッテリーの消耗が激しいので要注意。

<計測条件>
スマートフォン:iPhone6Plus
電池容量   :100%(電池交換直後)
計測器    :シンワデジタル温度計二点隔測式 防水型使用
カイロ    :サツドラ、カイロレギュラータイプ(貼らない・貼る)
冷凍方法   :家庭用冷蔵庫の急速冷蔵室を使用
使用状況   :GPSアプリFieldAccessを作動させている。
バッテリーチェック時に画面を開いて確認。

<注意>
・バッテリー交換直後なので、最も良い状態で計測している。
・GPSアプリ作動及び電池残量確認以外使用していない。
・上記二点を考慮すると、実際の使用可能時間は実験値より短いことをになります。
 実際には、カメラやビデオ撮影、GPSの位置確認のために画面を開く等の使用が予想される。